消費者物価指数(CPI)とは?
消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)とは、普段買い物をする時の物価(モノやサービスの価格)の動きをまとめた指標のことです。
普段からよく購入されている代表的な品目(現在は582品目)を決め、それらを購入するために必要な費用が物価の変動によってどう変化するかを指数値で表したものです。
物価はどのような仕組みで動くのか
物価は、経済活動が活発になると上がりやすく、経済活動が停滞すると下がりやすい傾向があります。
また、衣料品のように、季節の変わり目には高く、シーズン終わりにはセールで安くなるといった、毎年決まった時期に起こる価格変動があります。
さらに一時的な要因として、天候による変動が激しい「生鮮食品」や、海外情勢によって変動する「エネルギー(ガソリンや電気代など)」もあります。
計算方法
特定の年を「100」として、その時と今の価格を比較します。現在の指数は、2020年を100とする「2020年基準」で計算されています。
まず、世帯がよく購入する代表的なモノやサービス(現在は582品目)を選び、それらを「バスケット(買い物かご)」にまとめます。そして、家計調査の結果をもとに、支出が多い品目の影響が大きくなるように調整(加重平均)して計算します。
現在の消費者物価指数は?
(1)総合指数は 2020年を100として112.7 前年同月比は1.5%の上昇
(2)生鮮食品を除く総合指数 2020年を100として112.1 前年同月比は1.8%の上昇
(3)生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数 2020年を100として111.9 前年同月比は2.4%の上昇
2020年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)3月分(2026年4月24日公表)
いつ発表されるのか
総務省統計局が毎月作成しており、原則として以下のスケジュールで発表されます。
- 全国の指数:毎月19日を含む週の金曜日、午前8時30分に前月分のデータが公表されます。
- 東京都区部の速報:毎月26日を含む週の金曜日、午前8時30分に当月の速報値が公表されます。
暮らしとの関係
消費者物価指数は、生活の様々な場面に影響しています。
- 年金の受け取り:物価が変動しても実質的な給付水準を保つため、年金の改定基準として使われています(物価スライド)。
- お金の価値の判断:賃金や家賃・公共料金など、価格の交渉や改定の際の参考にされます。
- 国の政策:日本銀行が金融政策を判断する際の重要な材料となります。
- 持家の住居費:実際には家賃を払っていない「持家」の人でも、自分の家に家賃を払っているとみなして計算する「持家の帰属家賃」という考え方で住居費を指数に含めています。
まとめ
- 消費者物価指数(CPI)は、購入するモノやサービスの価格の平均的な変動を測定する指標です。
- 全国の世帯がよく購入する品目を対象に、小売価格の調査結果をまとめて計算します。
- 総務省が毎月公表しています。
- 賃金交渉や家賃、公共料金の改定時にも参考にされ、日本銀行が金融政策を判断するための重要な材料になります。
参考・出典
- 消費者物価指数/消費者物価|日本銀行 Bank of Japan
- 消費者物価のコア指標|日本銀行 Bank of Japan
- 消費者物価指数(CPI)について
- 統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI)