東京都の高齢者向けスマホ補助とは?

東京都は、65歳以上の人が東京都公式アプリに対応した対象スマホを初めて購入する際の費用を補助する事業を行っています。

正式名称は「高齢者のデジタルデバイド解消に向けたスマホ活用支援事業」で、対象者には最大3万円までの補助金が交付されます。

デジタルデバイド(じょうほうかくさ:デジタル機器を使える人と使えない人の差)をなくし、シニア世代がスマホで暮らしを便利にできるよう支援する取り組みです。

対象になる人・条件

補助を受けるには、次の条件をすべて満たす必要があります。

  1. 65歳以上であること
  2. 事業実施区市町村に住民登録があること
  3. 自ら使用する目的で、東京都公式アプリに対応※1し、マイナンバーカードを読み取るNFC認証機能※2を有するスマートフォンを初めて購入すること
    (ガラケーやNFC認証機能のない古いOSのスマートフォンから機種変更契約を行う方も対象です)
    ※1 東京都公式アプリに対応=OSがiOS16以上またはAndroid11以上のスマートフォン
    ※2 NFC認証機能=マイナンバーカードを読み取るような、スマートフォンを近づけるだけで通信ができる機能
  4. 実施区市町村が指定する店舗で購入し、購入店が実施するスマホ教室等(個別相談を含む)で基本操作等の講座を受講すること
  5. 購入するスマートフォンに「東京都公式アプリ」の登録、「東京都LINE公式アカウント」の友だち追加、実施区市町村が指定する公式アプリ等をインストール等すること
    高齢者のデジタルデバイド解消に向けたスマートフォン活用支援事業
実施状況は自治体によって異なります。まずは、住んでいる区市町村が事業を実施しているかどうか確認してください。

「スマホを初めて購入する」の定義とは?

この事業で対象となるのは、東京都公式アプリに対応しているNFC認証機能のついたスマホを初めて購入する人です。

これまでスマホを利用したことがない人だけでなく、ガラケーや古いスマホから買い替える場合も対象になります。

対象になるケース

  • 今までスマホを持っていない人が、対象スマホを購入した
  • ガラケーから対象スマホへ機種変更した
  • NFC認証機能がない古いスマホから対象スマホへ機種変更した
NFC認証機能とは、マイナンバーカードの読み取りなどで利用される近距離無線通信機能のことで、スマホ本体に搭載されています。

東京都公式アプリとは?

東京都公式アプリ(東京アプリ)は、東京都が提供する公式アプリです。この事業では、購入したスマホに東京都公式アプリを登録することが補助を受けるための条件の一つとなっています。

アプリの最新情報や利用方法は東京アプリ公式サイトで確認できます。

アプリの対応機種

  • iPhone:iOS 16以上
  • Android:Android 11以上(NFC対応端末)

自治体が指定する店舗の探し方

対象となる指定店舗は自治体ごとに異なります。そのため、家電量販店や携帯ショップであればどこでも補助を受けられるわけではありません。指定店舗を確認する方法は次のとおりです。

  • 住んでいる区市町村の公式サイトを確認する
  • 役所の高齢福祉課やデジタル推進担当窓口へ問い合わせる
指定店舗以外で購入したスマホは補助対象外となるため、購入前に必ず確認しましょう。

補助される金額と対象経費

費用の合計額に対して上限3万円まで補助金が出ます。対象となる費用は以下のとおりです。

  • 本体購入費(データ通信契約をしたスマホ本体の代金)
  • 充電器購入費(本体に同梱されていない場合、本体と同時に購入した1個分まで)
  • 各種手数料(契約事務手数料、Apple ID/Googleアカウントの設定料、データ移行手数料、店頭サポート費の初月分など)
たとえば、本体25,000円・契約手数料3,000円・データ移行2,000円なら、合計30,000円が満額補助の対象になります。

申請の流れ

申請の手続きは自治体ごとに異なりますが、一般的には次のような流れです。

  1. 住んでいる区市町村の窓口や公式サイトで、事業を実施しているか確認する
  2. 自治体が指定する店舗で対象スマホを購入し、スマホ教室や個別相談を受講する
  3. 購入した日に店舗から申請手続きをする(マイナンバーカードや銀行口座が必要)
  4. 補助金が振り込まれる

補助金の申請方法

たとえば千代田区では、購入したスマホを使って当日に店舗から申請すると記載されています。

購入するスマートフォンで「区ポータルサイト」にアカウント登録し、ポータルサイトから助成金を申請すること
(注意) 申請は原則当日中に店舗で行います。ポータルサイトの申請用ページは店舗でご案内します。
高齢者スマートフォン購入費等助成事業 - 千代田区

補助金の振り込み時期

たとえば台東区では、申請してから約1週間程度で決定通知書が届き、その翌月末までに振り込まれると記載されています。

5 決定通知書を受領(郵送)
原則、申請手続から1週間程で発送します。
6 本人名義の口座に助成金を振り込みます。
原則、決定通知が届いた日の翌月末までに振り込みます。
振込日について区から電話やメールでご連絡することはありませんので、その時期に記帳をするなど口座に振り込まれているかご確認ください。
高齢者スマートフォン購入費助成 - 台東区

事業の実施の有無や申請方法などは、住んでいる区市町村によって異なります。購入前に区市町村に確認してください。

スマホ補助金の詐欺に注意

スマホ補助金に関して、東京都や自治体を名乗る詐欺にも注意が必要です。

自治体が、次のような連絡をすることはありません。

  • 補助金の受け取りに手数料が必要と言う
  • マイナンバーカード番号を電話で聞く
  • 銀行口座の暗証番号を聞く
  • メールやSMSで個人情報入力を求める
さらに、電話やメールで届いたリンクから、個人情報やマイナンバーを入力してはいけません。必ず公式アプリやストアから手続きしてください。

親や祖父母にすすめるときのコツ

家族にこの事業を案内する場合、次の3点を伝えるとスムーズです。

  • 補助金の申請窓口は、住んでいる区市役所であること
  • スマホの購入は、自治体が指定する店舗で行うこと
  • スマホ教室を受けるのが必須条件のため、操作に不安があっても安心して始められること
この事業は、スマホを買って終わりではなく、使い方を学ぶところまでがセットになっています。家族のサポートが得にくい方でも、お店の教室で基本操作を学べます。

よくある質問

自治体が実施しているかどうか調べる方法は?

住んでいる区市町村の公式サイトで確認できます。または、役所の窓口で確認してください。

ガラケーからスマホに機種変更する場合も対象になる?

ガラケーからの切り替えも対象に含まれます。

以前スマホを使ったことがあっても申請できる?

NFC認証機能のついたスマホを初めて購入することが条件です。

iPhoneでも補助を受けられる?

対象機種の条件を満たしていれば可能です。ただしNFC認証機能などの要件があるため、購入前に指定店舗で確認してください。

家族名義で契約しても補助対象になる?

原則として本人利用が前提です。契約前に自治体や指定店舗で確認してください。

補助金はいつ振り込まれる?

自治体によって異なります。たとえば台東区では「申請後、1週間後に決定通知書が届きその翌月末」、墨田区では「申請から2カ月程度」となっています。申請時に店舗で確認してください。

まとめ

  • 東京都の高齢者向けスマホ補助では、65歳以上の人が東京都公式アプリに対応した対象スマートフォンを初めて購入すると最大3万円まで補助金がもらえます。
  • 住んでいる区市町村が事業を実施しているか事前に確認しましょう。
  • 指定店舗での購入やスマホ教室の受講などの条件があるため、購入前に手続きの流れを確認しておくことが大切です。

参考・出典