インフレ・デフレとは?
インフレとデフレは、モノやサービスの価格(物価)の水準が変化する状態を表す言葉です。
- インフレ(インフレーション)
モノの値段が上がり、お金の価値が下がること。昔100円で買えたものが、今は120円になる。 - デフレ(デフレーション)
モノの値段が下がり、お金の価値が上がること。昔100円だったものが、今は80円で買える。
インフレ・デフレで何が変わる?
インフレとデフレは、家計・企業・資産にほぼ反対方向の影響を与えます。物価だけでなく、賃金・消費・借金の負担にも関係します。
| 見るポイント | インフレのとき | デフレのとき |
|---|---|---|
| 同じ金額で買える量 | 減る | 増える |
| 食料品・光熱費・サービス料金 | 上がりやすい | 下がりやすい |
| 預金の実質的な価値 | 目減りしやすい | 守られやすい |
| 借金の実質的な負担 | 軽くなりやすい | 重くなりやすい |
| 企業の売上・利益 | 増えやすい | 伸び悩みやすい |
| 賃金・ボーナス | 上がる可能性がある | 下がりやすい |
| 消費の動き | 早めに買う人が増えやすい | 買い控えが起きやすい |
| 資産価格 | 不動産や株式が上がりやすい | 下がりやすい |
インフレやデフレが起きる主な理由
物価は、おもに次の3つの要因で動きます。
- 需要の変化(ディマンドプル)
景気がよく、モノやサービスを買いたい人が増えると物価は上がりやすくなります。逆に消費が冷え込むと物価は下がります。 - 供給コストの変化(コストプッシュ)
原油・原材料・人件費などのコストが上がると、企業は価格に反映します。輸入品が多い日本では、円安や資源高がここに直結します。 - 通貨の量や金利
世の中に出回るお金の量が増えたり金利が下がったりすると、モノの値段が上がりやすくなる傾向があります。中央銀行(日本では日本銀行)が金融政策で調整しています。
物価の変動がわかる「消費者物価指数(CPI)」については以下で説明しています。
日本銀行の「2%の物価安定目標」
日本銀行は、2013年1月に消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」として導入しました。
毎年2%くらいゆるやかに物価が上がる状態が、長い目で見て家計にも企業にも望ましい、というのが日本銀行の立場です。急激なインフレを推奨しているわけではなく、デフレを避けつつ安定した経済成長を目指すための目安です。
日本銀行の役割は、以下で説明しています。
暮らしでできる備え
物価そのものを家計でコントロールすることはできませんが、影響を和らげる備えはできます。
家計の固定費を見直す
通信費・保険・サブスクなどを見直すと、物価上昇の影響を吸収しやすくなります。
長期・積立・分散投資をする
株式や投資信託は、長い目で見るとインフレに強いとされる資産です。NISAなどの非課税制度と組み合わせると効率的です。
現金・預金は生活防衛資金を中心に
すべてを預金に置くとインフレで目減りしますが、急な出費に備える生活防衛資金はすぐに使える形で持っておきましょう。
収入源やスキルを増やす
賃上げや副業など、収入を伸ばすことも物価上昇への重要な備えです。
まとめ
- インフレは物価が上がり続ける状態、デフレは下がり続ける状態のことです。
- 日本銀行はゆるやかな2%の物価上昇を目指しています。
- 家計でできる備えは、固定費の見直し・長期分散投資・収入アップ・適切な生活防衛資金の確保です。
- 家計の見直しや長期・分散投資で、振り回されにくい備えをしておきましょう。