国内総生産(GDP)とは?

国内総生産(GDP:Gross Domestic Product)とは、一定期間に国内で生み出されたモノやサービスの付加価値をまとめた指標です。

付加価値とは、ざっくり言うと「新しく生み出された価値」のことです。たとえば、仕入れた材料を加工して商品を売った場合、売上から材料費などを引いた部分が付加価値に近い考え方です。

ポイント GDPは、国全体の経済規模や景気の方向を見るための代表的な統計です。

GDPはどのような仕組みで動くのか

GDPは、家計や企業、政府などの活動が活発になると増えやすくなります。

たとえば、消費が増えたり、企業の設備投資が増えたり、輸出が伸びたりすると、GDPを押し上げる要因になります。

一方で、物価の変化によって金額が大きく見えることもあります。そのため、GDPを見るときは「名目GDP」と「実質GDP」を分けて考えます。

  • 名目GDP:その時点の価格で見た金額
  • 実質GDP:物価変動の影響を取り除いて見た金額

確認方法

GDPは、主に3つの見方で確認できます。

  • 支出側GDP:消費、投資、輸出入など、使われたお金から見る
  • 生産側GDP:産業ごとに生み出した付加価値から見る
  • 分配側GDP:生み出された付加価値が、賃金や利益などにどう分かれたかを見る

デジタル庁のGDPダッシュボードでは、支出側GDPについて、民間や政府などが行う消費、投資、輸出入の積み上げで構成されると説明されています。

ポイント GDPは、支出・生産・分配という別々の角度から、同じ経済活動を見ようとする統計です。

現在のGDPは?

内閣府の国民経済計算(GDP統計)では、以下の主要統計データが掲載されています。

2026年1-3月期の四半期GDP成長率(前期比) 実質 0.5% 名目 0.8%

2025年度の年次GDP成長率(前年度比) 実質 0.8% 名目 4.2%

2025年度の年次GDP実額 実質 591.9兆円 名目 670.0兆円

国民経済計算(GDP統計)|内閣府 経済社会総合研究所

いつ発表されるのか

GDPは、内閣府経済社会総合研究所が作成・公表しています。

四半期ごとの速報値として「四半期別GDP速報」が公表されます。また、より詳しいデータとして、年度や暦年単位の年次推計も公表されます。

デジタル庁のGDPダッシュボードでは、年次推計は四半期別速報よりもさらに細かく深掘りでき、経済動向の分析や政策の検討に使われると説明されています。

暮らしとの関係

GDPは、毎日の買い物そのものを直接示す数字ではありません。ただし、景気や所得、雇用の方向を考える材料になります。

  • 景気の確認:経済全体が拡大しているか、縮小しているかを見る材料になります。
  • 政策判断:政府が経済対策や予算を考えるときの参考になります。
  • 企業活動:企業が投資や採用を考えるとき、経済の大きな流れを読む材料になります。
  • 家計への影響:景気が変わると、賃金や雇用、物価への影響を通じて暮らしに関わります。

物価の動きを見る指標については以下で説明しています。

まとめ

  • 国内総生産(GDP)は、国内で生み出された付加価値をまとめた指標です。
  • 名目GDPはその時点の価格、実質GDPは物価変動の影響を取り除いた金額です。
  • GDPは、支出・生産・分配という3つの角度から確認できます。
  • 内閣府がGDP統計を作成・公表し、経済動向や政策判断の材料として使われます。

参考・出典