AIのスキルについて、AGENTS.mdとの違い、SKILL.mdの作り方、置き場所と呼び出し方、skill-creatorでの作成、などについてまとめました。
AIのスキルとは?
AIのスキル(Skills)とは、必要なときだけ呼び出して実行できる「作業の手順書」のようなものです。繰り返しの作業を記録しておき、AIが個別に呼び出して実行します。
Anthropicが自社のAI「Claude」向けに用意した「Agent Skills(エージェントスキル)」が始まりで、今は多くのAIエージェントが採用しています。
スキルは、AIエージェントを使うときの前提ルールや振る舞いとはまた別物です。AIエージェントの設定は、AIエージェントの記事で説明しています。
スキルに向いている作業
次のようなものが向いています。
- 実行する機会が多い作業
- 定期実行するものや、繰り返し行う作業
- 指示が一言では足りず、工程が多い作業
例:
- 今月の報告書を作って
- ファイル公開前に事実確認をして
1つのスキルに多くを詰め込みすぎず、実行のきっかけ(トリガー)が明確になる単位でまとめると良いです。
スキルの作り方
スキルの中身は、SKILL.mdというマークダウン形式のファイルで、正式な書式はありません。
AIにスキル作成を依頼すると、多くの場合、AI専用のスキルフォルダ(.claudeや.geminiなど)に格納されます。専用フォルダにスキルを置くと、AIが内容を自動で読み取り、必要なときに自分で呼び出せます。そのため、このスキルを呼び出すためのルールをわざわざ作る必要がなく、便利です。
ただし、この専用フォルダはAIごとに分かれていて、別のAIエージェントは参照できません。
AI依存がない汎用的なスキルを作るには
AIを乗り換えても同じスキルを使い回す場合は、SKILL.mdファイルをプロジェクト内のフォルダに格納します。
例)
sample-project/
┗ skills/
┗ AAAAA <-- スキル名(フォルダ)
┗ SKILL.md <-- 手順書
ただし、このフォルダ構成ではAIが自動でスキルを呼び出せないので、以下のように呼び出すルールを決めておく必要があります。
AGENTS.mdに「〜〜の作業ではskills/AAAAA/SKILL.mdを実行する」と記載する- AIエージェントへ直接「〜〜のSkillを実行して」と指示する
AGENTS.mdは、AIエージェントの記事で説明しています。
Claudeで自動実行するスキルを作る場合は
Anthropic公式のツールに、スキルの作成や改善を対話形式で行う「skill-creator」というプラグインがあります。これを使うと、AIエージェント側が自動で見つけて実行するタイプのスキルを作れます。
`SKILL.md`の作成は、AIエージェント自身に作成してもらうのが手っ取り早いです。
よくある質問(FAQ)
Q. SKILL.mdとAGENTS.mdは何が違いますか?
AGENTS.mdはプロジェクト全体の前提やルールで、最初に読み込まれます。スキルは特定の作業の手順書で、その作業のときだけ読み込まれます。いつも適用したいルールはAGENTS.md、決まった作業の手順はスキルに書きます。
Q. AIを乗り換えてもスキルは使えますか?
SKILL.mdはただのマークダウンなので、手順書そのものは使い回せます。ただし、AI専用のドットフォルダ(.claudeや.geminiなど)に置いたスキルはそのAIだけのもので、別のAIエージェントは参照できません。乗り換えても使いたいときは、どのAIからでも読める汎用の場所にSKILL.mdを置き、AGENTS.mdから参照しておくと良いです。
Q. スキルを作るのにプログラミングは必要ですか?
必要ありません。SKILL.mdはマークダウンで書く手順書なので、文章で手順を書けば作れます。AIに手順内容を説明して、手順書そのものをAIに書いてもらうこともできます。
Q. スキル作成はskill-creatorを使ったほうがいいですか?
必須ではありません。SKILL.mdはただのマークダウンなので、手順を文章で書けば skill-creator なしでも作れます。ただし、自動で見つかるタイプのスキルを作りたいときや、スキルの評価・改善・比較を対話形式で行いたいときは、skill-creator が便利です。