国民年金とは?

国民年金は、すべての国民が共通して加入する「基礎年金(きそねんきん)」のことです。老後の生活を支えるだけでなく、病気やケガで障害(しょうがい)が残ったときや、家族が亡くなったときにもお金が支給されます。

日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人は、国籍を問わず全員が加入する義務があります。

ポイント 国民年金は、自分一人で備えるのが難しいリスクを社会全体で支え合う制度です。

国民年金加入者の種類

国民年金の加入者は、働き方や状況によって3つのグループに分けられます。それぞれのグループで、保険料の支払い方法が異なります。

グループ名対象となる人保険料の支払い方法
第1号被保険者自営業、フリーランス、学生、無職など自分で納付書や口座振替で支払う
第2号被保険者会社員、公務員(厚生年金に加入している人)給料から自動的に天引きされる
第3号被保険者第2号被保険者に扶養されている配偶者個別で支払う必要はない(制度全体で負担)

会社員の方は、国民年金に上乗せして「厚生年金(こうせいねんきん)」にも加入しています。

支払い方法

自分で支払う場合は、以下の方法が可能です。

  • 口座振替(銀行口座から自動で引き落とす)
  • クレジットカード納付
  • 納付書での支払い(コンビニや郵便局で支払う)
  • スマートフォンアプリでのお支払い(バーコードを読み取る)

一番手間がかからず、割引額も大きいのは「2年前納の口座振替」です。

2026年度の保険料はいくら?

第1号被保険者が支払う国民年金保険料は、月額で決まった金額(定額)です。

2026年度の保険料は、月額17,920円です。

まとめて支払う「前納(ぜんのう)」を利用すると、保険料が少し安くなります。

注意 未払いのまま放置すると、将来の年金が減るだけでなく、障害年金などが受け取れない恐れがあります。

将来もらえる受給額の目安

20歳から60歳までの40年間、すべての保険料を納めた場合、将来「老齢基礎年金(ろうれいきそねんきん)」として満額を受け取れます。

受給額の目安は以下の通りです。

  • 年間の受給額(満額):84万7,300円
  • 月あたりの受給額:約7万600円

この金額は、物価や賃金の変動に合わせて毎年少しずつ改定されます。

補足 保険料を免除されていた期間がある場合は、将来もらえる金額が減ります。

国民年金保険料が払えないときの制度

免除制度

収入が減ったり、失業したりして保険料を支払うのが難しい場合に、「免除制度」を利用できます。所得(1年間の稼ぎ)が一定より少ない場合に、保険料の支払いを免除してもらう仕組みです。

免除される額は、所得に応じて4つの段階があります。

免除の種類内容
全額免除保険料をすべて支払わなくてよい
4分の3免除保険料の4分の1だけ支払う
半額免除保険料の半分だけ支払う
4分の1免除保険料の4分の3を支払う

全額免除を受けた期間は、将来受け取る年金額が「全額支払った場合の2分の1」として計算されます。

猶予制度

50歳未満の人や学生には、支払いを後回しにする「猶予制度」があります。

猶予の種類内容
納付猶予制度20歳以上50歳未満の人で、本人と配偶者の所得が一定以下のときに申請。世帯主の所得は問われない。
学生納付特例制度学生本人の所得が一定以下のときに申請。親の所得は問われない。

未払いを放置するとどうなる?

保険料を支払わず、免除の手続きもしない状態を「未納(みのう)」と呼びます。未納のままにすると、将来の年金が減るだけでなく、全くもらえない恐れがあります。また、障害を負ったときの「障害基礎年金(しょうがいきそねんきん)」も受け取れない可能性があります。

督促状(とくそくじょう)が届いたら、無視をせずに市区町村の窓口や年金事務所に相談しましょう。

10年以内であれば後から支払う「追納(つのう)」が可能です。余裕ができたときに支払えば、将来もらえる年金を増やせます。

まとめ

  • 国民年金は20歳から60歳まで全員が入る制度です。
  • 2026年度の保険料は月額17,920円で、将来は月約7.0万円を受け取れます。

  • 国民年金保険料の減免(免除や猶予)を利用した場合、将来受け取る年金額が減ることや、他の年金制度への加入が制限されるといったデメリット(影響)が生じます。

参考・出典