NISA積立シミュレーションとは?
NISA(ニーサ)で毎月決まった金額を投資信託(とうししんたく)などで運用したときに、将来どれくらいの資産になるかを試算することです。 金融庁や東京都の公的資料では、過去の実績や利率ごとの試算結果が示されています。
ここでは、それらの公的データをもとに、長期で積立を続けたときのイメージをまとめます。
100万円を20年運用した場合のイメージ
金融庁の資料では、100万円を20年間それぞれの利率で運用した場合の試算が紹介されています。
| シナリオ | 想定の利回り | 20年後の金額(試算) |
|---|---|---|
| シナリオ1 | 預金金利の水準 | 約100.02万円 |
| シナリオ2 | 国内債券の平均利回り | 約114.97万円 |
| シナリオ3 | 海外株式の平均利回り | 約401.69万円 |
利回りの違いによって、20年後の金額に大きな差が生まれることがわかります。
長期・積立・分散の効果(過去の実績)
金融庁の資料では、毎年同額を投資した場合の各年末時点での累積リターンの実績が示されています。
| 投資の方法 | 累積リターン | 年平均 |
|---|---|---|
| A:定期預金 | 0.71% | 年平均0.04% |
| B:国内の株・債券に半分ずつ投資 | 50.28% | 年平均2.06% |
| C:国内・先進国・新興国の株・債券に1/6ずつ投資 | 82.84% | 年平均3.06% |
定期預金だけと比べると、国内外の株式や債券に分散して投資した場合の方が、長い目で見たリターンが大きくなる傾向が示されています。
月1万円を積み立てた場合の試算
東京都主催の金融セミナー資料では、毎月1万円を積み立てた場合の利率別の試算が示されています。
| 積立期間 | 0.01% | 3% | 5% | 7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年(元本120万円) | 約120.1万円 | 約141.7万円 | 約158.5万円 | 約177.4万円 |
| 20年(元本240万円) | 約240.3万円 | 約332.1万円 | 約416.6万円 | 約526.4万円 |
| 30年(元本360万円) | 約360.6万円 | 約588.0万円 | 約837.1万円 | 約1,212.9万円 |
※ 東京都主催「学生向け金融セミナー 投資と資産形成の基礎知識」より(税金・手数料は考慮せず)。
利率と期間によって、最終的な金額に大きな差が出ることがわかります。
月5.5万円を積み立てた場合の試算
同じ資料には、毎月5.5万円を積み立てた場合の試算も示されています。
| 積立期間 | 0.01% | 3% | 5% | 7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年(元本660万円) | 約660.4万円 | 約779.3万円 | 約871.6万円 | 約975.7万円 |
| 20年(元本1,320万円) | 約1,321.4万円 | 約1,826.6万円 | 約2,291.5万円 | 約2,895.1万円 |
| 30年(元本1,980万円) | 約1,983.1万円 | 約3,234.2万円 | 約4,604.2万円 | 約6,670.8万円 |
※ 東京都主催「学生向け金融セミナー 投資と資産形成の基礎知識」より(税金・手数料は考慮せず)。
NISA口座で運用した場合は、運用益が非課税となるため、課税口座よりも手元に残る金額が増えやすくなります。
シミュレーションを活かすコツ
シミュレーションの数字を活かすために、金融庁の資料で示されている考え方をふまえて、次の点を意識してみましょう。
- 長期で運用する 保有期間が長くなるほど、短期の値動きの影響がならされる傾向があります。
- 積立で時間を分散する あらかじめ決まった金額を続けて投資することで、平均購入単価をならす効果が期待できます。
- 非課税制度を活用する 通常、運用益には税金がかかりますが、NISAを使うと非課税となります。
- 余剰資金で行う 生活資金とは別の、当面使う予定のないお金で投資します。
まとめ
- 公的資料の試算でも、長期・積立・分散の組み合わせは、預貯金だけと比べてリターンを安定させやすいことが示されています。
- NISAを活用すれば運用益が非課税となるため、生活資金を確保したうえで、無理のない金額を長く続けることが大切です。
参考・出典
- NISA特設ウェブサイト|金融庁
- 資産運用立国について|金融庁
- 金融庁「最低限身に付けたい金融リテラシー(応用編)4.『貯める・増やす』〜資産形成」(PDF)
- 金融庁「基礎から学べる金融ガイド」(PDF)
- 東京都主催「学生向け金融セミナー 投資と資産形成の基礎知識 金融商品の基礎知識」(PDF)