半導体って、スマホや車とどう関係しているの?

半導体とは?

半導体は、電気を通しやすい「導体」と、電気を通しにくい「絶縁体」の中間の性質を持つ物質(材料のこと)です。

半導体を材料に使っている以下のような部品そのものも、「半導体」と呼ばれることがあります。

  • トランジスタ(電気の流れを切り替えたり調整したりする部品)
  • 集積回路(多くのトランジスタなどを小さな部品の中にまとめた回路)も、

つまり、半導体は単なる材料名だけでなく、スマートフォンやパソコンの中で情報を処理する部品を指す言葉としても使われます。

ポイント 半導体は、電気の流れを細かく制御し、情報を処理するために使われる重要な部品です。

暮らしのどこで使われている?

半導体は、特別な工場や研究所だけの話ではありません。デジタル化が進んだことで、暮らしの中の多くの製品やサービスに関わっています。

場面半導体との関わり
スマートフォン・パソコン情報の処理、保存、通信を支えます。
AI・クラウド大量のデータ処理や計算を支えます。
自動車車の制御や生産に関わる重要な部品です。
医療機器機器の制御や供給に影響します。
電気製品さまざまな電子制御に使われます。

たとえば、スマートフォンで地図を見る、クラウドに写真を保存する、AIサービスを使う、といった行動の裏側にも半導体があります。

生成AIと暮らしの関わりについては以下で詳しく説明しています。

半導体は「産業のコメ」と呼ばれる

経済産業省の資料では、半導体は「産業のコメ」と表現されています。

これは、米が食生活の土台になるように、半導体が多くの産業の土台になる部品だからです。

製品そのものに半導体が入っているだけではありません。製造、物流、通信、クラウドサービスなど、産業を動かす仕組みにも半導体が使われます。

半導体・デジタル産業は、あらゆる社会・経済活動に深く関係しています。

補足 半導体は、目に見えにくい部品ですが、デジタル社会を支える土台のような存在です。

国が安定供給を重視する理由

半導体は、経済安全保障の面でも重視されています。

経済安全保障とは、生活や産業に必要な物資・技術を、安定して確保できるようにする考え方です。

半導体素子と集積回路は「特定重要物資」として扱われ、安定供給の確保に取り組まれています。対象には、従来型半導体、半導体製造装置、半導体の部品・素材、半導体原料などが含まれます。

経済産業省は、2030年に国内の半導体関連売上高15兆円超を実現し、安定的な供給を確保することを目標にしています。

知っておきたいこと

半導体のニュースは、専門的に見えることがありますが、暮らしへの影響は身近です。

たとえば、半導体不足が起きると、次のような形で影響が出る可能性があります。

  • 車や電気製品の生産が遅れる
  • 製品の価格や納期に影響する
  • 医療機器などの供給に影響する
  • AIやクラウドなどのデジタルサービスの基盤が注目される

半導体は、投資や産業政策だけの話ではありません。スマートフォン、車、医療、行政のデジタル化など、暮らしのあちこちにつながるテーマです。

まとめ

  • 半導体は、導体と絶縁体の中間の性質を持つ物質です。
  • トランジスタや集積回路も、一般に半導体と呼ばれることがあります。
  • スマートフォン、パソコン、AI、クラウド、自動車、医療機器などに関わります。
  • 半導体不足は、自動車の生産調整や医療機器不足などにつながることがあります。
  • 国は、経済安全保障の観点から半導体の安定供給を重視しています。

参考・出典