XServer for WordPressについて、WordPressが狙われやすい理由、セキュリティを支える機能、通常のエックスサーバーとの違い、料金プランなどについてまとめました。
WordPressは攻撃されやすい?
WordPress(ワードプレス)は、ブログやWEBサイトを作成・更新できるオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)です。
誰でも無料で使うことができ、世界中で最も使われているCMS(全WEBサイトの40.1%)のため、攻撃の標的になりやすいとされています。
※出典:W3Techs(2026年10月8日時点)。CMSが判明しているサイトに限ると58.6%です。
さらにテーマやプラグインも数多く公開されており、その中に脆弱性(プログラムの不具合で、攻撃に悪用できる弱点)が見つかることもあります。
2025年に見つかったWordPress関連の脆弱性
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 見つかった件数 | 11,334件(2024年より42%増) |
| 見つかった場所 | プラグイン91%、テーマ9%(本体は6件) |
| 公表時点で修正されていなかった脆弱性 | 46% |
| 悪用が集中した脆弱性が、公表から大規模な攻撃に使われるまでの時間(中央値) | 5時間 |
※出典:Patchstack「State of WordPress Security in 2026」
2026年には本体の重大な脆弱性が見つかっている
脆弱性の多くはプラグインですが、2026年9月には、本体の方でも重大な脆弱性(CVE-2026-87902)が公表されました。特定のテーマの利用など条件に当てはまると、ログインなしでサイトを乗っ取られるというものです。
この件でエックスサーバーは、利用者に最新版への更新を呼びかけました。さらに、攻撃が成立する条件に当てはまるサイトは、同社側でWordPress本体を最新版に更新しています。
WordPressを運用して感じる不安
私はこのサイト(まなびのすけ)とは別に、複数のWordPressのサイトを運用しています。
WordPressは、HTMLを知らなくても使えますし、手元にパソコンがなくても出先でスマホからも操作できるので、非常に便利です。
一方で、セキュリティ対策となる更新作業は、すべて自分でやる必要があります。WordPressの管理画面を毎日開くわけではないので、更新に気づきにくく、さらに複数サイトある場合は更新漏れも起きやすいです。
また、単純に更新すればいいというわけでもなく、更新後のバージョンと互換性のないプラグインや古いテーマを使っていると、更新のタイミングでサイトが表示されなくなるなどの不具合が発生する可能性もあり、更新は慎重に行う必要があります。
セキュリティの更新が遅れるのは、サイトの表示崩れが心配だから、というのも大きいです。
サーバー側でセキュリティ対策可能な「XServer for WordPress」登場
WordPressのセキュリティ懸念を減らすサービスとして、「XServer for WordPress」が登場しました。
これは、2025年11月12日よりエックスサーバー株式会社が提供開始した「WordPress専用のサーバー」です。セキュリティ対策・更新管理・バックアップ・復旧支援・専門家サポートを「まとめて引き受ける」とされています。
更新自体は自分で実行しますが、更新を楽に、安全に進めるための仕組みがそろっています。
ちなみにエックスサーバーは、国内でWordPressを使っているサイトのホスティングでシェアNo.1です(2025年6月時点、Dataprovider.com調べ)。
XServer for WordPressのセキュリティ機能
XServer for WordPressは、攻撃を防ぐ・更新を安全に試す・更新の手間を減らす・元に戻す、の4つの面からWordPressのセキュリティを支えます。
1)攻撃を防ぐ「セキュリティ自動最適化モード」
セキュリティ自動最適化モードは、WordPressを狙った攻撃への対策をまとめて自動で設定する機能です。「海外からのアクセス制限」や「ログイン試行回数の制限」など、推奨される設定が最初から適用されます。
公式ニュースリリースでは、WordPressを狙った攻撃の99%以上は、この推奨設定で未然に防ぐとしています。
※99%以上は、2024年9月15日〜11月15日に同社のホスティングサービスで運用されているWordPressサイトで発生した不正アクセスのうち、この設定でブロック可能だった攻撃の割合(同社調べ)です。
あわせて、セキュリティプラグイン「CloudSecure WP Security」が標準で入っていて、不正ログイン対策を強化できます。
2)更新を安全に試せる「ステージング環境」
ステージング環境とは、本番サイトをコピーして作る検証用のサイトのことです。本体やプラグインの更新を本番に反映する前に試すことができるので、表示崩れを恐れて更新を後回しにするのを減らせます。
確認が済んだら、簡単な操作でステージング環境の内容を本番サイトへ反映できます。
3)更新の手間を減らす「WPパネル」
WPパネルは、XServer for WordPress独自の管理画面です。ここで、本体・プラグイン・テーマの更新を実行します。更新先のバージョンに、使っているプラグイン・テーマ・PHPが対応していないときは、警告アイコンで知らせてくれます。
複数のWordPressサイトがある場合もこの画面1つで管理できます。サイトごとに管理画面へログインして更新を確認する手間が減り、更新漏れを防ぎやすくなります。
4)元に戻せる「バックアップ」と「リカバリー」
サーバー上のデータは毎日自動でバックアップされ、過去14日分が保持されます。さらに好きなタイミングで手動バックアップも作れます。バックアップデータは、サーバーとは別の場所にも保存されます。
サイトが表示されない、管理画面にログインできないなどのトラブルは「WordPressリカバリー」で復旧やリセットができます。
困ったときに相談できるサポート
XServer for WordPressは、サーバーの設定だけでなくWordPressの操作まで相談できます。
1)WordPress基本操作サポート
パーマリンクやテーマの変更方法、パスワードの変更方法など、WordPressの基本的な使い方を相談できます。全プラン無料です。
2)設定おまかせサポート
WordPressのインストールや他社サーバーからの移転など、設定作業をスタッフが代行します。全プラン無料で、作業内容によっては別途見積もりになります。
3)WordPress専門家サポート
サイトが真っ白になった、管理画面に入れなくなったなどのトラブルを、WordPressの専門スタッフが調査・対応します。ベーシック・スタンダードプランは個別見積もりで、上位プランは月1〜3回まで無料です。
※個別のプラグインやテーマのカスタマイズは、サポートの対象外です。
通常のエックスサーバーとの違い
WordPressに特化したサポートやセキュリティの支援などが、大きな違いです。
| 項目 | エックスサーバー(スタンダード) | XServer for WordPress(ベーシック) |
|---|---|---|
| 月額料金(36ヶ月契約) | 990円〜 | 2,574円〜 |
| WordPress向けのセキュリティ設定 | 自分で設定 | 推奨設定が自動で適用 |
| 本体・プラグイン・テーマの更新 | サイトごとにWordPressの管理画面で行う | WPパネルで複数サイトをまとめて更新可能(本体は自動アップデートも設定できる) |
| 更新を試す環境 | サイトコピーでテスト用のサイトを作れる(本番への反映は自分でやり直す) | ステージング環境で試し、そのまま本番へ反映できる機能がある |
| サポート | メール・電話サポート(無料)、設定代行は有料オプション | WordPressの基本操作サポートと設定代行が無料、トラブル調査の専門家サポートもある |
| メールアカウント | 作れる | 作れない |
※2026年10月8日時点の機能一覧・料金表より。月額料金は税込で、エックスサーバーのキャンペーン価格は含みません。
XServer for WordPressには、WordPress向けの機能やサポートが付いているため、通常のエックスサーバー(月額990円〜)より高めです。セキュリティ設定に自信がない人や、更新を楽に安全に進めたい人に向いています。
XServer for WordPressの料金
個人で使うなら、基本はベーシックプランが良いです。
- 14日間の無料お試し期間あり
- 初期費用0円
- ディスク容量は500GB(NVMe)
- 独自ドメイン2つが、サーバー契約中は永久無料
- 有料WordPressテーマ「Xwrite」(通常9,900円/年)が無料
- 独自SSLが無料・無制限
- WordPressサイトは最大8つまで作れる
2026年12月15日17:00までに新規で申し込み、12ヶ月以上契約すると30%キャッシュバックの対象です。12ヶ月契約なら約1万円、36ヶ月契約なら約2.8万円分お得になります。
| ベーシックプランの契約期間 | 通常の月額料金 | キャンペーン中の実質月額 |
|---|---|---|
| 12ヶ月 | 2,860円 | 2,002円 |
| 24ヶ月 | 2,717円 | 1,901円 |
| 36ヶ月 | 2,574円 | 1,801円 |
キャッシュバックは、申し込みから満6ヶ月が経過した翌月10日頃に届くメールから申請します。申請時点で解約している場合は対象外です。
※2026年10月16日時点の料金プラン・キャンペーンページより、税込。月額料金は契約期間分を1ヶ月あたりに換算した金額で、支払いは契約期間分の一括前払いです。キャンペーンは予告なく終了する場合があります。
XServer for WordPressまとめ
WordPressは世界中で使われているため攻撃の標的になりやすく、更新を後回しにするほどセキュリティのリスクが高まります。
XServer for WordPressには、攻撃を防ぐ設定を自動で適用し、更新を楽に、安全に行う仕組みが備わっています。万が一のときもバックアップやリカバリー機能があり、WordPressの操作について相談できるサポートもあります。
これからWordPressを始めたい人は、14日間の無料お試しで、WPパネルやステージングの操作感を確かめることができます。
料金は通常のエックスサーバーよりも高いので、WordPressに特化した恩恵を受けたいかどうかが判断のポイントです。WordPressを運用予定で、セキュリティに自信のない人は、XServer for WordPressを選んでおくと良さそうです。
よくある質問(FAQ)
Q. XServer for WordPressなら、WordPressの更新はしなくてよいですか?
更新が不要になるわけではありません。更新は自分でWPパネルから実行します。複数サイトをまとめて更新でき、ステージング環境で事前に試せるため、更新の手間と不安を減らせます。本体は自動アップデートの設定もできます。
Q. XServer for WordPressは個人でも契約できますか?
契約できます。法人向けとして発表されたサービスですが、公式のよくある質問で個人・法人を問わず利用できると案内されています。
Q. XServer for WordPressで独自ドメインのメールアドレスは作れますか?
作れません。メールアカウントが必要な場合は、エックスサーバーやXServerビジネスなど別のサービスを契約します。
Q. 他社サーバーのWordPressサイトを移行できますか?
移行できます。専用ツールで必要な情報を入力するだけで移行でき、設定作業を代行する「設定おまかせサポート」も全プラン無料で使えます。
Q. 無料お試しで作ったWordPressサイトは本契約後も使えますか?
使えます。14日間の無料お試しで作ったデータは、本契約へ移行したあともそのまま利用できます。
参考文献
- Usage statistics and market share of WordPress(W3Techs)
- State of WordPress Security in 2026(Patchstack)
- 【重要】WordPressの脆弱性(CVE-2026-87902)に関する注意喚起について(エックスサーバー株式会社)
- 法人向けWordPress専用ホスティング『XServer for WordPress』の提供を開始(エックスサーバー株式会社、2025年11月12日)
- XServer for WordPress 公式サイト(エックスサーバー株式会社)
- WordPressのアップデート(XServer for WordPress マニュアル)
- 自動アップデート(XServer for WordPress マニュアル)
- エックスサーバー 機能一覧(エックスサーバー株式会社)
- エックスサーバー 料金プラン(エックスサーバー株式会社)
- XServer for WordPress 料金プラン(エックスサーバー株式会社)
- 30%キャッシュバックキャンペーン(XServer for WordPress)